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ミーダーン〈パレスチナ・対話のための広場〉とは?

ミーダーン・ロゴ

 2005年6月から2006年2月にかけて取り組みをおこなった「イスラエル首相シャロンを許すな!来日反対キャンペーン」に加わった人々を中心に、より持続的な会を発足させようと準備が重ねられました。
 パレスチナにおける問題が、幾多の歴史的経緯を経てここまで複雑化してしまった以上、これまでの出会いや世代を異にする人々が開かれた対話を重ねつつ、長期的な視野を持って関わっていく必要があると考えたからです。
 「ミーダーン〈パレスチナ・対話のための広場〉」は、パレスチナをはじめとする中東地域の動きに注目し、さまざまな文化や歴史的背景を持ちながら平和的で対等な共存を求めるこの地の人々とつながっていくことを目指します。


会の名称について

 ミーダーンというのは、アラビア語で「広場」という意味です。(正確な母音符号の表記では「マィダーン」となりますが、日本語の音や表記が親しみやすいという点から、「ミーダーン」という表記を選びました)。さまざまな人々どうしが、わいわいと話し合い相互理解を模索してゆく、そのプロセスを大切にしたいと考え、「広場」という言葉に象徴させました。


活動にあたっての、私たちの基本的なスタンス

占領に反対します

 イスラエルはすべての占領を一刻も早く終わりにするべきです。私たちは占領地からイスラエル軍が撤退し、入植者がすべての入植地から出てゆくことを求めます。占領地の水や資源、施設などをすべてパレスチナ人に返還し、パレスチナ人が自立して生きることに関してイスラエル政府の妨害は一切行われるべきではありません。またパレスチナ人の交通権を奪い、生活環境を劣悪にしている「分離壁」は直ちに撤去されるべきです。

抑圧や歴史文化の簒奪に抗議します

 イスラエルはこれまで、パレスチナ人の「テロ攻撃」に対する報復措置として、キャンプの空爆や家屋破壊、占領地の封鎖を行って来ました。また建国後から一貫して、パレスチナの文化や歴史的遺産を破壊し、地名をヘブライ語化し、アラブ文化のユダヤ化を行ってきました。このようにパレスチナを管理・抑圧・抹殺の対象とする政策を改め、パレスチナの人々と対等な関係を構築することを私たちは求めます。

自己決定権・選択権を求めます

 現在世界中で暮らすパレスチナ人それぞれの立場や状況への理解に努め、それぞれ異なる立場に置かれている彼らの自己決定権・選択権の確立を求めます。パレスチナへの帰還は、彼らが実際に帰ることを選ぶかどうかは別として、権利として明確に認められるべきです。

人種主義に反対します

 私たちはあらゆる人種主義や人種差別的政策に反対します。「イスラエルの地」にユダヤ人のみが「帰還」することを目指すシオニズムは人種主義であり、認めることは出来ません。同時に、ユダヤ人であることを差別や排除の理由とする動きがあるならば、それにも反対してゆきます。また日本の入管体制や人種差別的政策を注視してゆき、マイノリティとの共存に取り組む人々との幅広い協力・交流を目指します。

軍事支配の終わりと共存の論理を求めます

 それぞれの国家による軍事支配を終わらせ、中東地域に存在する多様な民族や文化が共存できる道を模索することを求めます。中東における数々の紛争や対立の原因を持ち込み、この地域で特に強大な軍事力を維持し、核武装までしているイスラエルが、まず脱ミリタリズムの道を歩むべきです。また私たちは、アメリカによるイスラエルへの軍事援助と両国の軍事協力に反対し、両国の軍事政策に関する情報公開と核政策の転換を求めます。

イスラエルの人々にも呼びかけます

 私たちは、国家とそこに生きる民衆を同一視したくありません。イスラエルの占領政策に反対し、パレスチナ人と対等に生きることを求める人々との協力・交流を模索していきます。日本がアメリカの同盟国として東アジアで孤立している状況は、中東におけるイスラエルの姿に重なって見えます。自国の政策を批判し、それを変えてゆこうとする人々とつながってゆきたいと思います。


こんな取り組みをしてゆきます

(1)情報の共有

 現地での動き、とりわけイスラエルによるパレスチナ抑圧の動きを注視し、情報を交換していきます。また特定のテーマを決めて持続的な定点観測を行い、何らかの形で紹介していくことを目指します。

(2)文化の紹介

 パレスチナに関わる切り口として、料理や音楽などの文化に関心をもったり、映像などを通じて彼らの社会やものの見かたを具体的に知ってゆくことは大切です。参加者の関心や得意分野を生かし、皆で共有して楽しめる機会を設けます。

(3)「遺産」の発掘

 現地のパレスチナ解放運動は、政治的なアピールだけでなく映像やポスター、刊行物などさまざまな資料を残してきました。そうした具体的な材料を集めて共有しながら、パレスチナの歴史を立体的に理解する手がかりにしたいと思います。

(4)議論や交流

 定期的に、講演会や現地報告会、または小規模な学習会などを持ち、意見交換や交流の場にしたいと思います。パレスチナ問題を私たち自身の側の問題意識にひきつけ、また多様な関係性の中でとらえるような切り口を工夫し、多くの人たちと出会える場にしたいと思います。

(5)そして必要なときは行動

 また、(これ以上あって欲しくないことですが)現地の情勢が急激に悪化したり、日本政府の動きが著しくパレスチナや中東地域の人々に悪影響を与えるような局面では、積極的にアピールや抗議行動を呼びかけられるような会を目指してゆきます。

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