■日時10月20日(土)
[写真展]午後3時〜8時
[上映+シンポジウム]午後6時〜9時
■場所 文京区男女平等センター
[所在地]文京区本郷4−8−3
[地図]
http://www.bunkyo-danjo.jp//000021.html
[交通]地下鉄丸ノ内線・大江戸線「本郷三丁目」駅より徒歩5分
三田線春日駅より徒歩7分、南北線後楽園駅より徒歩10分
■資料代 1000円
発足集会での「キャンプに太陽は輝かない」上映から一年あまり。発足集会報告集の売り上げがカンパとしてバラータ難民キャンプに届けられ、小さなつながりが生まれています。今回は、同キャンプで暮らす10代の少年少女たちが撮った写真を展示します。一人一人がそれぞれのコンセプトを持ち、「撮る」ことに自覚的に向き合うことによって生まれた作品です。
1967年、すでに70万人のパレスチナ人を難民化することによって建国されていたイスラエルは再び強大な軍事力を行使し、広大な占領地を獲得しました。ガザ・ヨルダン川西岸地区・ゴラン高原の占領支配は、イスラエル社会の内側を軍事指向の強いものへと変質させ、イスラエル政府さえコントロールできない極右のユダヤ人入植者や人種差別主義者の強大化を許すきっかけとなりました。今年2007年は、それから40年目の年に当たります。
他方、占領下の抑圧的政策に耐えられなくなったパレスチナ人の怒りは、1987年、ガザで偶発的なきっかけを与えられて爆発し、インティファーダの始まりとなりました。この出来事はまた、少なからぬ<外部>の人間が、同時代に生きるパレスチナ人の存在を知り、現地とのつながりを模索するきっかけとなりました。しかしそれから20年、劇的に変化を遂げた世界と日本のあり方を見ると、私たちとこの地の人々との関係は、「連帯」どころかますます困難で複雑なものとなってしまったと言わざるを得ません。
そんな私たちのぼやき声にお構いなく、パレスチナでは日々、生き抜くための闘いが続いています。上映作品は、イスラエルによる分離壁の建設に対し、非暴力で抵抗してゆこうとするビルイン村の住民と支援者の姿を追い、インタビューで構成したドキュメントです。この作品を切り口に、抵抗運動のあり方や運動における暴力の問題について、具体的な経験も交えて二人のパネラーに語っていただき、討論の場を作りたいと思います。パレスチナの情勢に注目することは、むしろ私たちがこの社会のあり方を問い、日常の中での抵抗を支える根拠を作り出すことと言えるかもしれません。
この日本の社会の中で、どんな立場でパレスチナに関わるのか。長年ラテン・アメリカ情勢について積極的に発言され、連帯のあり方を模索されてきた太田昌国さん、関西でパレスチナとのつながりの場を構築して来られた役重善洋さんをお招きし、参加者の皆さんとともに議論の場を作りたいと思います。