■問題提起
早尾貴紀(社会思想史/東京経済大学非常勤講師)
酒井啓子(イラク政治研究/東京外国語大学大学院地域文化研究科教授)
■日時 2008年8月16日(土)18時開場・18時15分開始(21時終了予定)
■場所 文京シビックセンター4階 区民会議室B
[所在地]文京区春日1ー16 ー 21
[地図]
http://www.city.bunkyo.lg.jp/sosiki_busyo_shisetsukanri_shisetsu_civic.html
[交通]東京メトロ丸の内線・南北線後楽園駅徒歩 1 分
都営地下鉄三田線・大江戸線春日駅徒歩1 分
JR総武線水道橋駅徒歩8分
■参加費 800円
<占領>がイスラエルによって40年以上継続するなか、本来異常事態であり認められてはならないはずの<占領>は、既成事実化され<自然>なものへと移行されようとしている。他方アメリカの軍事占領下にあるイラクや、アメリカによる侵略戦争後に親米政権の誕生をみたアフガニスタンだけでなく、中東のそれぞれの国家自体が、アメリカとの関係の中で自己定義を試みつつ、イスラエル問題の着地点を探ろうとしている。イスラエルの占領を看過し続けてきた歴史が中東、そして世界全体に何をもたらしてしまったのかを検証する。
今年2008年はイスラエル建国によってパレスチナ社会 が崩壊し、パレスチナ人が難民化された大災厄〈ナクバ〉から60年目の年 です。パレスチナを取り巻く状況と抵抗運動のあり方が劇的な変化を遂げたこの歳月をふり返るとき、そしてこの地における出来事が世界全体と関わりをもつことがかつてないほど明らかにされている現状に思い至るとき、この〈ナクバ60年〉が単なる回顧や一区切りとして切り縮められてしまってはならず、問題を共有しうる領域を広げるための〈窓〉として真に生かされなくてはならないと感じます。
人権や民族自決といった普遍的に依拠しうる概念が これほどないがしろにされ無力化されたパレスチナという場所にあっては、さまざまな立場の人々の活動/研究領域における経験知が共有され、多様な方法が蓄積・共有されることが必要です。その努力の表現として私たちミーダーン〈パレスチナ・対話のための広場〉は、できるだけ多様な視点からの問題提起を受けとり、持続的に討論をする機会をもつことを選びました。参加される方それぞれによって〈広場〉が続けられ、至るところに拡散されることを願っています。