Homeレポート【060902】《結成集会》いま、パレスチナと私たちを繋ぐもの

【060902】《結成集会》いま、パレスチナと私たちを繋ぐもの

 まったく時期を逸しておりみっともないかぎりなのですが、あらためて9/2集会の「まとめ」をさせていただきます。

講師の方々のお話の中身については、『報告集』(自主制作・頒価400円)で詳しくごらんください。

大盛況……みなさん、ありがとう。

当日は土曜日の午後とはいえ、夏休みが終わって間もない時期ということもあり、参加者が集まるかどうか不安がありましたが、90名弱のみなさんが新宿・大久保地域センター多目的ホールに集まってくださり、主催者の予想をうわまわる大盛況となりました。みなさん、ありがとう。

レバノンでの戦争というイスラエルの暴虐が吹き荒れるなかでもあったわけで、「逆説的な意味でタイミングが良かった」という声も聞かれました。

参加された方も、首都圏近県はともかく、愛知や大阪、北海道、スペインの方など、幅広く集まっていただけたようです。

参加された皆さんにじっくりとアンケート記入していただく時間が取れなかったのですが、それでも貴重な御意見をたくさんいただきました。私たちスタッフの反省もおりまぜて、別途紹介させていただきます。

〈ミーダーン〉に何を期待??

そして、私たちの頭のいたい部分でもある「主催者はどうだったか・〈ミーダーン〉に何を期待するか」にもふれておきたいと思います。

「2回目以降に期待」という手厳しい声もあります。それはおそらく「もっとみんなに発言を!/"話し合い"の時間が短いです。/討論の時間、短かった」というところに集約される問題でしょうか? ただはからずも私たちが名乗った〈ミーダーン〉という名前に会場の多くの皆さんが触発され、「〈ミーダーン〉=ひろば」をつくることを真に欲してくれているのだと、私(たち)はこれを前向きにうけとめることにしました。

これに関しては、「より小さなグループをつくって話し合う」「全対面式でやっていけば広場になる」など、その方法論まで声があがっていますので、来年以降の活動のなかで生かしていきたいと思います。

また、「日本国内で何ができるのか? からはじめるという考え方に賛成」「(平和を求めているはずなのに)"闘う!"考えの方が参加者に多い」「研究と運動の関係というのも問わねば」「国家主体の軍隊への批判には同感」……などなど意見が寄せられました。

ビデオ上映

以下は会場からのアンケートを中心にまとめてみました。
「これまで観たパレスチナの映像の中でもとりわけ印象的」というように、多くの方に絶賛のコメントをいただきました。大勢の子供たちが戦車の目前で投石し、喝采するシーンについては、やはり多くの方が言及されています。

しかし、「非道な暴力に屈しない」という評価の一方で、「私(たち)は石を投げられる側の人間」という自戒や、「子どもたちが、兵士や戦車に慣れてしまう/怖がらない、ということ……恐怖への麻痺」を考えずには見られないといった意見も見られます。
キャンプについては、様子がよくわかったとする人、でも生活はよくわからなかった、などさまざま。日本語訳で「キャンプ」とするのは誤解を招き易い、というのももっともな指摘ではないでしょうか。

あと多くの意見が寄せられましたのは「翻訳」の問題。スタッフの労をねぎらってくださる声も多く寄せていただきましたが、やはり同時に理解をすることの困難を訴えるコメントも大きな意見としてありました。今後の技術革新にむけ、努力してゆきたいと思います。

講師の方の提起

<全般>……「勉強になった」「これからも聞きたい」「興味深い内容」という前向きの意見の一方で、「もう少しわかりやすく」の声も。またパレスチナ問題に関わる私(たち)のスタンスという問題については、「日本に住む者」の立場からということへの共感と同時に、スタンスを固定的に捉えることへの違和などの声もありました。

<栗田さん>……シオニズム研究についての洞察の深さと、お話の懇切丁寧なところに、多くの好意的なコメントが。「エジプトからイラクまでがイスラエルの土地とするシオニストとは驚き」「宗教的背景を持った抵抗勢力との連帯の困難という指摘は各々なるほどと思った」…など。

<太田さん>……太田さんの語る姿勢に「深い感銘をうけました」「一言一言がとても私の心に強く残った」などのコメントが残されています。「アメリカやイスラエルを悪とだけ言っていればいいのか」という問いには考えさせられたという感想の一方で、その「全く新しい何かの手がかり」を見極めることの困難さを太田さんはどこに求めているのか、と、さらなる議論の深まりを求める声も集まっています。

そして大事な会計報告

おかげさまで黒字に終わることができました。ありがとうございました。

今回の黒字につきましても、そのような趣旨に照らして運営委員会で協議した結果、半分を今後の運営資金として留保し、残りの額を今回のフィルムを作成したグループへの寄付(別途報告)にさせていただくことにしました。

なにとぞご理解賜りますようお願い申し上げます。

(mail-magazine vol.2に発表のものをまとめ直しました)

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